横浜市がこのほど、区民に気軽に野菜作りなどに触れてもらおうと、利用者が自由に耕作できる区画貸しの分区園を備えた「阿久和富士見小金台公園」(阿久和東2の61の1)をオープンさせた。農園付公園が整備されるのは区内で初。
みどりアップの一環
市では横浜みどり税を財源の一部として、森や農景観の保全などを推進する「横浜みどりアップ計画」に2009年度から取り組んでいる。農園付公園も同計画の一環で、土地所有者による維持管理が難しくなった農地を市が買い取るなどし、農園を主とした都市公園として整備する。13年に開園した「南本宿第三公園」(旭区)をはじめ、これまでに10公園が造られていた。
阿久和富士見小金台公園
阿久和富士見小金台公園は広さ5460平方メートルで、(株)田澤園(南区)が指定管理者を務める。個人(12平方メートル・50区画)と団体(36平方メートル・1区画・空き無し)の分区園があり、利用者は野菜や植物を栽培可能。同社では農具の貸し出しのほか、栽培に関する講習会も開いていく意向だ。
子ども向け遊具広場なども
園内には分区園のほか、同社が管理する協働農園や、子ども向けの遊具広場、園名の由来にもなっている富士山を模した築山(6月頃まで芝生を養生予定)などが設けられている。同社のスタッフは「区民の皆様が安心・安全に利用できる公園を目指していきます」と管理の意気込みを話す。個人向けの分区園は空きがあり、対象や使用料・期間、申込方法など詳細は同園ホームページ、または同社【電話】045・823・2121。