大和市で食育を広げる活動を行っている市民ボランティア団体「食のアトリエ」(竹川竹代代表)主催による、奈良少年刑務所の受刑者たちが書いた詩を題材にした書作品展示『塀の中の教室』が7月4日(火)から7月21日(金)まで、城南信用金庫大和支店内で開催されています。
題材となる詩は、小説家・童話・絵本作家である寮美千子さんが出版した詩集『空が青いから白をえらんだのです』-奈良少年刑務所詩集-(新潮文庫)。奈良少年刑務所で9年間、先進的更生教育として「詩の授業」に取り組み、講師を務めた寮さん。全国でも奈良少年刑務所でのみ行われている「社会性涵養プログラム」として知られていました。少年たちの心をほぐすように寄り添い続け指導してきた寮さんは、その授業の中で生まれた少年たちの詩から選んだ57編からなる詩集を出版しました。
今回の展示会では、その詩集を読み感銘を受けた柏木学園高等学校(大和市)の書道部顧問である高校教師が、多くの人に知ってもらいたいと4編を選び「書」として書き上げた作品が並びます。詩から何を感じ、何が考えられるのか。57分の4の奇跡の詩が集まった『塀の中の教室』に訪ねてみてはいかがでしょう。
※8月14日(月)から8月28日(月)は、大和市の「ぷらっと中央林間」(水曜休)でも展示されます。新たに数点追加予定。ぷらっと中央林間:中央林間西口商店街看板の先、セブンイレブン右折すぐ先左へ
<寮美千子(りょうみちこ)>
・作家。童話から詩・小説まで広く活躍
・1985年毎日童話新人賞受賞し作家活動へ
・東京生まれの千葉育ち
・2006年奈良に移住、2007年より奈良少年刑務所「社会性涵養プログラム」講師