それぞれの生き方を変えさせた東日本大震災・原発事故から丸9年。チェルノブイリ・福島を追い続けている写真家・ 中筋 純 が捉えた、圧倒的な美しさを放つ風景たちが黙して語るメッセージ。
そして聴こえくる、空の息吹、大地の鼓動、命の輝き。
●中筋純プロフィール
八王子市在住。
ファッション、舞台、映画、ドキュメンタリーの雑誌&広告企画で撮影を担当する傍ら、日本の産業遺構にスポットを当て作品制作。
2007年10月産業遺構としてのチェルノブイリを取材開始するも、放射能汚染にて22年後もなお沈黙を続ける都市空間に衝撃を受け、その後6度に渡り訪問、数々の作品を残す。
2011年の福島原発事故後には被災町の許可を得て無人と化した街々の発する静かなメッセージを季節の変化に寄り添って記録している。
その詩的な写真表現はドキュメンタリー写真を超越した一葉の美しい絵画のようでもある。