厚木市指定無形民俗文化財相模里神楽垣澤社中の映像作品『KAGURA』の配信が1月から始まった。
厚木市上荻野の岸邸や同七沢の愛宕社、愛川町中津の古民家山十邸等で神楽師の垣澤瑞貴さんが舞い、「森羅万象すべてに神は宿る」というコンセプトを元に、美しく艶やかな作品を創作した。
古典芸能の活性化へ
この作品の中で垣澤さんは三役演じ分けている。地元を舞台に、京都の伏見稲荷で神の使徒としてよく知られている神聖な狐「天狐(てんこ)」や芸能の女神と称され、日本で初めて神楽を舞った神様「アメノウズメ」、 人間が神に奉納するための最も古式にのっとった古典舞「神事舞」などが物語となって展開され、見てる側を強烈にひきつける。
垣澤さんは、「神楽の魅力を広く伝え古典芸能全体の活性化に繋げるとともに、地元で撮影し地域の魅力も発信することで恩返しの気持ちも込めて作りました」と話す。
2月から写真展も
2月7日(日)から垣澤社中と東京工芸大学がコラボし、本厚木駅東口地下道で、写真展『あつぎの神さま』が始まる。同大の学生が撮影した新たな相模里神楽の姿を展示する。作品を2カ月程で入れ替え8月末まで予定。