飲食店と生産者がタッグ
食の力で地域を元気にしようと、夕陽ヶ丘のフレンチレストラン「アッシュ×エム」(相山洋明代表)と小田原市の畜産農家「オサダファーム」(長田龍典代表)が協力し、ご当地から揚げ「湘南あげ鶏」を考案した。
新型コロナウイルスの感染拡大で、打撃を受ける飲食店と行き場のない食材を抱える生産者が意気投合し、「コロナをぶっ飛ばせ」としてタッグを組んだ。
から揚げの主役となる鶏肉は、成長剤や抗生剤を使用しないで自然の中でのびのび育った「湘南チキン」。健康的で肉質が良いと都内のレストランやホテルから評判を集めていたが、緊急事態宣言の発出を機に納入がストップした。
湘南あげ鶏は、フランス料理の手法「低温真空調理」を取り入れたことで、冷めても柔らかくなるよう仕上げた。県内酒造所の麹などを使用して下味を漬け、肉の旨味を衣で閉じ込めた。