小田原市久野でバーベキュー場運営と原木しいたけ栽培をする「峯自然園」(一寸木修二代表)が、農業の6次産業化(生産・加工・販売)の取り組みとして、「小田原の原木しいたけ香るおこわ」の販売を3月1日から始めた。
同園はコロナ禍でバーベキュー場の売り上げが激減したことを受け、以前から構想していたしいたけの加工場の立ち上げを決意。昨年秋から、神奈川県6次産業化サポートセンターの支援を受けて商品開発を開始した。
佃煮などの案が出る中、妻・佳子さんからの「おこわ」のアイデアをもとに「香り、肉厚、風味が伝わり、何より毎日食べてもらえそう」と試作を開始。風味のバランスに苦労しながらも、妥協せず納得できる味を追求したという。
おこわは昔ながらの経木に包み、片手でも食べられる気軽さを意識した。現在は、ミナカ小田原や朝ドレファーミなど4カ所で販売し、ほぼ毎日完売状態と人気だ。一寸木さん夫婦は「うれしい反響。しいたけの風味を楽しんでもらいたい」と話している。