鶴見区民まつりの一つとして、毎年5月に実施されている「三ツ池公園(文化・環境)フェスティバル」が、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、2年連続で中止となることが発表された。
三ツ池フェスティバルは、同公園周辺の自治会・町内会から成る実行委員会が主催。
例年、鶴見ならではの多国籍な飲食ブースや、廃油、牛乳パックの回収といった環境啓発ブースなどが幅広く展開され、5万人前後が来場する人気のイベントとなっている。
中止は、東日本大震災が発生した2011年を加え、3回目となった。再拡大の兆候も見える新型コロナの前に、「来場者や運営する区民らの健康面を第一に考えた」と実行委員会は説明する。
イベントの開催にあたっては、模擬店や企業ブースの出店、ステージプログラムの出演者などの募集・説明ほか、様々な事前準備が必要となる。例年は年末から会議に入り、毎月一回の全体会議のほか、ステージや模擬店など部門ごとに話し合いを進める形をとってきた。
しかし今回は、年明け早々の緊急事態宣言により、以降は書面開催のみとなり、準備が進まない状況もあったという。
実行委員長を務める上末吉地区自治連合会の渡邊武会長は、ワクチンも十分ではないという状況に触れつつ、「今年はやるつもりでいた。まさか2年連続とは。現状を考えると中止せざるを得なかった」と悔しい気持ちを吐露した。