横須賀製鉄所の副首長を務めたフランス人技師ティボディエの官舎を再現した新集客拠点「よこすか近代遺産ミュージアム ティボディエ邸」が5月29日(土)、汐入町のヴェルニー公園内にオープンする。
明治2年、同製鉄所内(現在は米海軍横須賀基地)に建てられた西洋館で2003年に解体されるまで国内最古級の平屋建て洋風建築物だった。館内には、建設当時の部材を使ってトラス構造と呼ばれる複数の三角形から成る骨組を天井部で復元しているほか、家屋壁面の木骨煉瓦壁などを展示。当時の壁の色や模様、窓や暖炉の再現を試みた部屋もある。
横須賀の近代遺産を紹介するコーナーも設けられ、150年前の横須賀製鉄所の姿を3DCG映像で体感できるムービーではタイムトラベル気分が味わえる。横須賀市は、同館を観光戦略の重要拠点に位置付けており、市内全体を大きなミュージアムと捉えて周遊を促す「よこすかルートミュージアム」の取り組みを推進する。
開館時間は午前9時から午後5時で年中無休。入場無料(一部館内シアター有料)。