【小田原移住レポート:その6】小田原・熱海・鳥取で3拠点生活  移動での出会い、仕事に

シェアする
小田原駅で、新幹線に飛び乗る直前のりょうかんさん

 「りょうかん」の名で活動する雑記ブロガー・岡田良寛(よしひろ)さん(30)が、小田原・熱海・鳥取を拠点に一カ所に留まらない新しい働き方に挑戦している。スーツケースに必要最低限の荷物を詰め込み、3カ月サイクルで全国各地を移動しながら暮らす。企業のSNS発信やクラウドファンディングのアドバイザーなども手掛け、各地のまちづくりにも参加している。

 りょうかんさんは、鳥取県鳥取市出身。広島大学工学部を卒業し、大学院への進学が決まっていたが、ふと読んだコミュニティーデザインの本に触発され休学。熱海市のまちづくり団体「NPO法人atamista」のインターンを1年間体験した。その後も地域活性化の面白さから、全国をヒッチハイクでめぐる旅に出発し、記録としてブログを開始。一方で地元鳥取で自身で提案した空き店舗の活用案が採用され、大学院を退学し、2015年からカフェ経営にも挑戦した。

好奇心赴くままに

 飲食店経営の難しさを感じる中で、ブログ収入が増えてきたこともあり18年にカフェを閉店。「この先、このまちでやりたいこと」に悩んでいた時、原点に戻ろうと熱海を訪れた。観光客や別荘地として2拠点生活を送る人たちの活気に触れ「このまちのポテンシャルは観光だけじゃない」との直感から、地元経営者を取材し、ウェブで発信。その手応えに生活の軸足を熱海にも置くことを決めた。

 小田原との縁は18年から。カフェ時代の記事を読んだゲストハウスオーナーから「参考にしたい」と相談を受け、訪れた。通過するだけだったまちが「掘れば面白そう」と興味が沸き、市内の経営者たちとも交流が生まれた。同じくまちづくりに関心を持つ妻が小田原に移住したことから、結婚を機に今年から拠点のひとつに加えた。

 「移動することで出会いや仕事が生まれ、逆に地元でやりたいことも増えた。好奇心が赴くままに、どこへでも」と笑顔を浮かべた。

行こうよ小田原ページへ

住所

神奈川県小田原市

公開日:2021-06-28