小田原かまぼこ通りに新たに設置される2つのデザインマンホール蓋が、このほど完成した。
デザインを手掛けたのは、小田原市久野在住のイラストレーター、平城ケンさん(42)。浮世絵風のタッチで、1つは小田原宿と日本遺産「箱根八里」の風景、もう1つは昭和初期に盛んだったブリ漁と現代の食べ歩きの様子が描かれている。
デザインマンホール蓋は下水道への理解や関心を深めてもらうために、市が昨年度から実施している事業で、交流人口の増加や回遊性の向上にも期待が寄せられている。現在、同事業によるマンホール蓋は小田原駅周辺7カ所に設置されており、そのほかにも機動戦士ガンダムや姉妹都市のデザインのものが道路を彩っている。
平城さんは、市民交流センターUMECOのロゴマークも制作しており、その作風にほれ込んだ同通り活性化協議会の小西里奈さんがマンホール蓋のデザインを依頼した。平城さんは「かまぼこ通りは馴染み深い場所。大変ありがたい仕事をいただき、家族もすごく喜んでいます」と話し、小西さんは「通りの雰囲気にぴったりの、歴史と文化を感じさせる色合い」と完成を喜んだ。
デザインマンホール蓋は9月以降に、小田原宿なりわい交流館前と、間中病院付近に設置される。当面の間は、同通りのジェラート専門店「龍宮堂」(本町3の4の20)に展示されている。緊急事態宣言中は午前11時〜午後6時。不定休。
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