地元の若者らでつくる「#カンパイカワサキ」実行委員会と市民団体「ジェンクロス・カワサキ」がそれぞれ、選挙割キャンペーンやシールの配布を実施。川崎市長選、幸区市議会議員補欠選、衆議院選挙(10月31日投開票)への投票を呼び掛けている。
選挙×食で地元店を盛り上げたい
若い世代にも選挙に関心を持ってほしいとの思いから同実行委員会は、投票することで店舗でさまざまなサービスが受けられる「選挙割」を企画。「選挙を気軽に足を運ぶ楽しい地域のイベントに」と、地元飲食店(鹿島田エリア14店舗)の協力を得て実現した。
メンバーの一人、三宅瑞紀さん(24)は「環境や教育など、社会的な課題に関心を寄せる若者は多い」と話す一方で、若者の投票率の低さを指摘。「自分が望む未来を作るためにも投票に行き、政治に声を届けることが必要」と語る。
コロナ禍の地元飲食店支援などを目的に「#カンパイカワサキ」としてSNSで情報発信を進めている那須野純花さん(24)は三宅さんの思いに賛同。「選挙×食で、地元店を盛り上げていきたい」と、実行委員会を立ち上げた。キャンペーンは、参加店を示すステッカーが貼られた店で投票済証明書を提示するとドリンクサービスなどの特典を受けられる。期間は10月31日から11月3日まで。詳細はツイッターやフェイスブックで「#カンパイカワサキ」で検索。
先陣切る「ファーストペンギン」に
ジェンダー平等を広く考える場づくりを進める「ジェンクロス・カワサキ」は、投票券を手にしたペンギンをデザインしシールを作製。裏面には「ペンギンには最初に海に飛び込んだ者に後が続く習性がある。まわりの友達や家族に選挙に行こうと呼びかけるファーストペンギンになりませんか」とメッセージが添えられている。
デザインを担当した同団体代表の岡田恵利子さんは「可愛らしいデザインにすることで手に取ってもらい、選挙への気づきになれば」と話す。スマートフォンなどにも貼れるサイズ感にもこだわった。1000枚刷り、地元店舗や個人に無料配布している。