茅ヶ崎ゆかりの人物館(東海岸南6の6の64)と隣接する開高健記念館で、3月27日(日)までの金土日と祝日に、それぞれ企画展を開催している。
ゆかりの人物館「茅ヶ崎と芸能」
9代目市川團十郎が別荘「孤松庵」を構えたことや、川上音二郎・貞奴夫妻の「萬松園」での生活などが話題となることが多い茅ヶ崎の芸能。
企画展「人物で見る茅ヶ崎の芸能」では、9代目團十郎や川上夫妻だけではなく、茅ヶ崎人の生活に根差した多様な芸能を紹介している。
例えば、古代から中世に存在した荘園「大庭御厨」とその領主である懐嶋景義、「茅ヶ崎の芸能の発祥」ともいわれる市重要文化財の円蔵祭囃子、船の安全を祈願する祝い唄の柳島エンコロ節、茅ヶ崎甚句、映画監督の小津安二郎等、茅ヶ崎とゆかりのある芸能を、視覚や聴覚などさまざまな角度から紐解いている。
開高健記念館では秘蔵アルバムを中心に名作を紹介
小説家・開高健による戦争ルポの金字塔「ベトナム戦記」には勇猛果敢な助っ人がいた。
ベトナム戦争での乱射乱撃から開高健とともに奇跡的な生還を果たし、戦場の最前線を共に取材した秋元啓一カメラマンの名作を、開高家秘蔵のアルバムを中心に紹介している。
また、昨年10月末から常設展の展示物も入れ替わっており、担当者は「見ごたえのある内容になっています。両館ともゆっくりとお楽しみください」と話している。

貴重な品が展示された開高健記念館
開館時間は午前10時から午後4時30分(入館は閉館30分前まで)。観覧料は200円、18歳未満および高校生以下は無料。ゆかりの人物館と開高健記念館との共通観覧料300円。
問い合わせは、ゆかりの人物館【電話】0467・81・5015、開高健記念館【電話】0467・87・0567へ。