横須賀市田浦泉町にあるアーティスト村「HIRAKU」の活動を一挙紹介<2月13日までコースカでパネル展>

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 横須賀らしい谷戸コミュニティの新しい形づくりのため、地域交流に意欲的なアーティストを誘致し、芸術を通した地域の活性化を目指し、市が力を入れて進めている施策のひとつが、田浦泉町の谷戸地区のアーティスト村「HIRAKU」

 そこで創作活動を行う4人のアーティストと、市の取り組みの紹介を行う企画展示が本町の「Coaska Bayside Stores」5階コミュニティルームで開催されています。その様子と合わせ、4人のアーティストたちの活動にフォーカスします。

〝HIRAKU〟とは?

山に囲まれた敷地内には穴窯も

 細い路地が入り組み、階段や坂道が多い「谷戸」と呼ばれる地域が市内では数多くあります。人口減少や高齢化に加え、アクセスの不便さも相まって、空き家問題が深刻化しています。この解消策として市は地域活性化の柱に「アート」を据え、谷戸地域の空き家に創作活動を行う複数の芸術家を誘致してまちの特色化を図っていく事業を2018年から進めています。

 戦後に市営住宅として建てられ、老朽化が進んでいた平長屋建ての建物を改修し、現在は4人(入村予定者含む)のアーティストを誘致し、その場所を地域住民との交流の場としても機能させています。これを総称してアーティスト村創出事業「YOKOSUKA ART VALLEY HIRAKU」と呼んでいます。

陶芸家/薬王寺太一さん

制作活動に勤しむ薬王寺さん

〝第一村人〟として入村し、現地で生活しながら活動を行っている薬王寺太一さん。素朴ながら炎の焼き色や独特の風合いを楽しめる土器作品を中心に、現在は谷戸地区の土を利用して田浦和泉窯で焼成する陶器「田浦和泉焼」の制作も手掛けています。また地元・田浦小学校に出向いて児童向けに陶芸の講師も務めるなど、地域交流にも積極的に参加しています。

美術家/山本愛子さん

草木染や藍染めなどを専門としている山本さん

染色技術を用いて創作活動を展開しているのが美術家の山本愛子さん。HIRAKUでは地域交流として種から育てた藍の生葉を収穫して藍染めをしているほか、玉ねぎの皮を持ち寄って羊毛を染め上げるワークショップなども実施しており、今後は、谷戸の生態系、土着性により触れながら、創造力に活かしていきたいと考えているそうです。

漫画家・小説家/折原みとさん

横須賀市に「村」での活動を直談判したという折原さん

『時の輝き』『ときめき時代』をはじめ、映画化やドラマ化作品も持つミリオンセラー作家の折原みとさん。横須賀を舞台とした小説を執筆するため、HIRAKU内のアトリエを拠点に、日常生活を通した取材からストーリー構成しています。少女漫画やティーン世代向けの作品に加え、近年では鎌倉や逗子、葉山など湘南の街を舞台にした長編の恋愛小説も手掛けています。

平面作家/水戸部春菜さん

入村にあたって上地市長と記者会見に臨んだ水戸部さん(右)

2022年2月から〝入村〟予定の平面作家・水戸部春菜さんは、アクリル絵の具や墨(炭)で描いた絵画作品を手掛けています。「ドローイング」と呼ばれる、しなやか且つ力強いストロークで表現した水戸部春奈さん作品はモノトーンでシンプルな構図の中に、一瞬の動作を切り取ったような躍動感や速度感にあふれています。

コースカのパネル展は2月13日まで

そんな4人の略歴や制作活動風景、実際の作品をパネル写真や文章、プロモーションビデオで紹介しています。また薬王寺さんが田浦小学校で行った授業の様子を伝えるパネルや、児童たちが作り上げた土器作品も展示しています。

アートと街の新たな繋がり方を感じに、足を運んでみては。

【HIRAKU(アーティスト村)作品展】

会場:コースカ ベイサイド ストアーズ 5階コミュニティルーム(横須賀市本町2-1-12)
会期:1月27日㈭~2月13日㈰ 10時~17時(最終日は12時)

※新型コロナウイルス感染症の状況により、入場人数制限の実施や中止の場合あり

住所

神奈川県横須賀市Coaska Bayside Stores

公開日:2022-02-03

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