逗子葉山唯一の豆腐店であり、創業90年以上の老舗「とうふ工房とちぎや」。3代目の亀田勝さんの念願だった三浦半島に代々伝わる品種「たのくろ豆」を使った新たなとうふが2月から販売を開始しました。
事の発端は知人の紹介で葉山の農家さんが持つたのくろ豆に出会ったことに遡ります。
2020年夏、相模原の畑で、土寄せをしました。
その年の11月に収穫。
莢から覗く豆は淡いエメラルドグリーン色。「潮風をたくさん浴びたからこその色」と亀田さんは感無量の様子。
この年は限られた収量だったため、限定販売のみでした。
しかし、2021年はさらに規模を拡大し、合計360㎏ほど収穫。それを使ってついに、「たのくろ豆とうふ」が一般販売されることになりました。
記念すべき、最初の「たのくろ豆とうふ」たち。
この地で受け継がれた大豆を自ら育て、作った自慢の豆腐。この地域に住んでいるなら一度は味わいたい、新たな名産品の誕生です。