人材不足が叫ばれているタクシー業界…。そのなかで、創業61年の三ツ境交通(有)は乗務員の定着率の高さが大きな特徴です。その理由を石川治代表に取材したところ、地元密着の会社ならではの「安定収入」にあることが分かりました。
「安定収入」の理由とはー
今年で創業61年を迎える三ツ境交通の社屋
同社が事業所を構える瀬谷区は横浜市の西端にあり、豊かな自然や住宅街の広がる街。市内臨海部や都心のような繁華街ではありません。それなのに何故、「安定収入」が可能なのでしょうか。
- 石川代表によれば、大きな理由が２つあるそうです。
理由その１：相鉄線「三ツ境駅」の北口に専用乗場
三ツ境駅北口すぐの場所にあるタクシー乗り場
瀬谷区と旭区の境に位置する三ツ境駅。その周囲には住宅街が広がり、また、坂道も多く、年配の方が歩くにはなかなかしんどいエリアでもあります。
北口に専用乗場を持つ同社では
駅に向かう人と、駅から出てくる人の〝タクシー需要〟をがっちり押えているそうです。
理由その２：幅広い世代にとって欠かせない移動手段
子育て世代の移動もサポートする
瀬谷区は、65歳以上が区民の約28％（令和2年）を占める街。高齢の方々にとって、同社のタクシーは、買い物や病院などに行くための大切な交通手段になっているそうです。
また、同社は横浜市で最も早く「子育てタクシー」を導入。これは、育児中の人や妊婦などをサポートする登録制サービスで、荷物を持つ親子の送迎から、通園・通学・塾通いなどの送迎なども行っています。
「高齢者から子育て世帯まで、多くの方々に利用してもらっています」と石川代表は、同社が地域に深く根差している点を説明します。
地元密着だからこその「醍醐味」も
利用者を親身にサポート※写真は年末恒例の「サンタタクシー」の過去の様子
地域からの配車依頼が多く、リピーターも数多く抱えている同社。そのため、乗務員と利用者が「顔なじみ」になることも多いそう。知り合いの高齢者の送迎時に、荷物を積み下ろししたりして、感謝されることもしばしば。
- 「地域住民の生活を自分たちが支えている」という実感が、乗務員のの大きなやりがいにつながっているんですね。
- 上述のように、三ツ境駅を起点とする送迎や、リピーターからの配車依頼が多いことから、いわゆる「流し営業」を必要としない点もポイントです。
「働きやすい職場」に認定
取材に答える石川代表
同社では、「働きやすい職場認証制度」の一つ星も獲得。これは（一財）日本海事協会による制度で、タクシーやトラック、バス事業者などの職場環境改善を評価するもの。同社が、乗務員を始めとしたスタッフの働きやすさを重視している証でもあります。
「ユニバーサルな企業を目指し、また地域になくてはならない企業となれるよう発展していきたい」と石川代表。「収入も安定し、やりがいの大きい仕事です。ぜひ、一緒に地域の方々の生活を支えましょう」と呼びかけています。
- 募集要項は下記。タクシー乗務員の仕事に関心があるという人は、まずはお気軽に問い合わせを。
