古代文字を書で表現している「空(くう)の会」(角田 爽玉(つのだ そうぎょく)代表)は3月25日(金)〜30日(水)、中原市民館で2年ぶりの書展を行う。
読むというより見る感覚で
横70センチ、縦140センチの4尺全紙に書いた16点を展示。熟語や漢詩などを古代文字で表現し、各作品には解説が付く。角田代表は「文字を読むというよりも見る感覚に近いと思う。形からどんな意味があるのかを創造して楽しんでほしい」と話す。
2008年に発足した同会は、生涯学習プラザで月2回活動。「手本にない字を気ままに描く」をテーマに、会員が書きたい文字を自由にデフォルメして作品にしている。「上手下手といった概念や書き順などのルールはない」と角田代表。
約4千年前の中国の遺跡から出土し、漢字のルーツといわれる古代文字は、ものの形から描かれる絵文字が発展し生まれたという。角田代表は「古代の人にとって文字は伝える手段で、きれいに書くという考えはなかったはず。書体から詩的な語らいも感じてもらえたら」と話している。