西逸見町の横須賀市健康増進センター「すこやかん」が4月1日㈮に再開する。新型コロナの感染拡大防止による閉鎖と施設改修で約2年間休館していた。この間、館内のリニューアルも行われ、トレーニングマシンなどを刷新。「利用者と地域をつなぐ」をテーマに、市内のイベント等にも出展し、市民に密着した運動施設を目指していく。
「すこやかん」は保健所や生涯学習センターなどが集まるウェルシティ市民プラザ6階に2001年に開館した。国内でスポーツ施設を手掛ける株式会社明治スポーツプラザ(川崎市)が21年3月まで指定管理事業者として運営。プールとトレーニング・フィットネスフロアを完備した市民の「健康増進施設」として、年間約21万人が利用。16年には神奈川県の「未病センター」にも認証されている。
2年の休館経て
同館は新型コロナの感染拡大予防による公共施設の閉鎖と修繕工事のため、20年3月から約2年間休館。その間の昨年10月、市による指定管理事業者の選考が行われ、同社が再度選ばれた。
プレゼンテーションでは、約20年の運営実績をもとに、市や大学、地域との連携や健康づくり教室などの多様な企画を提案。これまでの利用者内訳が60歳以上が50%、そのうち75歳が25%とシニア層の利用が多いことから、運動をきっかけにした交流や仲間づくりの場として機能させていくことを目指す。運動習慣のない人への環境づくりとして、コミュニティセンターでの出張講座、トレーニングマシンを搭載した「フィットネスカー」のイベント出展、体力測定会、子どもの体育教室なども積極的に行っていく考えだ。
再開に合わせてトレーニングフロアの機材を一新し、最先端のマシンを導入した。さらに、レッスンや申し込みでのオンラインの活用を見据え館内でタブレット端末を貸し出しして使い方のレクチャーも行っていく。
この一方で、夏期における小学校の水泳授業での利用も継続する。