2022年のテーマは「戦時下の市民生活」
4月15日の川崎大空襲の日に合わせ、川崎市平和館で毎年開催されている川崎大空襲記録展。2022年は「戦時下の市民生活」をテーマに、5月8日(日)まで行われている。午前9時から午後5時。月曜、第3火曜休館。入館無料。
60点展示のうち約20点は初公開
同館所蔵の空襲関連パネルと戦時中の物品などを展示。戦時下に市民がどのような生活を強いられていたのかを写真と当時使用されていた道具などを並べて解説している。60点の写真パネルのうち、高津区役所から借りた約20点は初公開。割烹着をまとい奉仕活動にいそしむ女性らの姿や、戦時下の学校の様子なども見られる。
モニターに映る川崎大空襲の記録映像を見ていた高津区在住の茅根昭男さん(79)は「毎年来ているが、改めて戦争の恐ろしさを感じた。終戦時はまだ2歳で記憶はないが、こんな悲惨な状況には二度となってほしくない」と話した。
平和について改めて考える機会に
北村憲司館長は「ロシアによるウクライナ侵略など、世界では現実に戦争が起きている。戦争を自分事として感じ、平和について改めて考える機会にしてほしい」と呼び掛ける。
(問)同館【電話】044・433・0171