川崎地下街アゼリアの中央広場に3月14日、川崎の農産物の加工品や地域の名産品を集めた自動販売機「川崎イイモノ直売所」が登場した。川崎市による中小企業支援のモデル事業として設置されたもの。
川崎市北部でしか売られていないものも
川崎生まれのトウガラシの新品種「香辛子」を使ったチョコレートやノリ、川崎市の伝統野菜「のらぼう菜」を使ったキムチ、川崎産トマトのジャムなど15種類の商品を販売。通常は川崎市北部でしか売られていないものもある。商品はボトルに詰められており、価格は600円から1700円。今後、時期に応じて商品は入れ替わる。現在は食品だけのラインナップだが、いずれは工業製品なども含めた商品を入れていく予定。
売る場所がない生産者の販売の機会になれば
設置管理者・美遊JAPAN(有)の岩篤志さんによれば、少ない生産量では販路確保が難しいため、商品開発を諦める中小企業が少なからずあるという。「作っても売る場所がない生産者の販売の機会になればと思う」と話し、今後も利用する企業を増やしていきたい考えを示した。同社は川崎区大川町に製造工場を有しており、自社製造できない企業の代わりに製造したり、工場を貸したりすることでも商品開発の支援をしていきたいという。