和泉町の高砂苑前バス停前にある高砂広場で泳ぐ鯉のぼりが道行く人やバス利用者の目を楽しませている。
鯉のぼりを掲揚したのは高砂自治会の登石順二会長ら3人からなる「高砂こいのぼり保存会」。「コロナ禍で世の中が暗くなっている。地域の子どもも増えたので、鯉のぼりでもあげてみようか」と昨年から始めた。
高砂広場は同自治会が市から借りて管理している。自治会の回覧板で自宅に眠っている鯉のぼりはないかと呼びかけて集め、建築業を営むメンバーの原章二郎さんが広場にロープを渡して泳がせた。
昨年も掲揚したが、寄付されたものは経年劣化で破れたり、ひもが切れて風で飛ばされたり。その都度新調し、今年は10匹ほどが泳いでいる。
「『珍しい』や『いいね』と声をかけられることもある」と原さん。遠方から写真を撮りに来る人の姿もあるという。保存会のメンバー3人は80代。「後継者ができれば」と願っている。鯉のぼりは5月10日ごろまで掲揚する予定だ。