環境について考える「エコシティかわさきフェス」が、6月4日(土)と5日(日)に開催される。かわさき生活クラブ生協と実行委員会が主催。再生可能エネルギーの推進や環境保全への啓発、市民の脱炭素社会に向けた行動などにつなげたい考えだ。
イベントは、生活クラブの組合員らの環境への取り組みなどの活動発表会が前身。より地域に向けて発信しようと2019年に初開催され、今回が4回目となる。この2年は新型コロナの影響で配信による講演が中心で、対面開催は3年ぶり。同団体は川崎市が進める「脱炭素アクションみぞのくち」に参画。脱炭素戦略のモデル地区であることから、初めて溝口での開催が決まった。
自転車発電体験やスタンプラリーも
フェスは午前10時30分から午後3時まで、複合施設「エム・パーク」1階と持田駐車場3階で実施。せっけん作りや不用品を活用したアクセサリーづくり、自転車発電などが体験できるほか、スタンプラリーも予定。ごみ収集車の展示、試乗に加え、5日には燃料電池自動車「MIRAI」の展示もある。また、5日は溝ノ口劇場で環境活動家の露木志奈さん、谷口たかひささんを招いたトークイベントも実施する。
子どもをターゲットにしたゲームも
若者の意見も取り入れようと、地域活動に取り組む25歳以下のコミュニティ「かわさき若者会議」も実行委員会に初参画。メンバーで話し合い、子どもをターゲットにした「環境カードゲーム」を手作りした。企画の中心を担う斉藤拓心さん(高1)は「身近なものがどう環境に影響しているか考えてもらえたら。環境問題のことを知らない人にもぜひ参加してほしい」と話す。
実行委員長の佐野めぐみさんは「環境のことは規模が大きいと思いがちだが、大きいからこそ一人でも多くの人と取り組んでいかなければいけない。自分事としての認識をつくり、次につながる行動のきっかけになれば」と話している。