「コストをかけずに新しい価値を生み出すことがSDGsにつながる」と話すのは、小田急百貨店町田店で長年活ウナギ割烹を営む「町田双葉」の伊藤秀俊専務。
同店では、もともと廃棄していた部位を利用した「ヒレの南蛮漬け」が今月からセットメニューに復活。蒲焼で切り落とす尾の部分を揚げ、野菜と甘酢を絡めて仕上げたもので、昨年11月に販売したところ好評だったという。「食材の無駄を出さないことを意識している。環境保全だけでなく食文化を守ることにもつながる」と伊藤専務。
同社では今後、農家が出荷不可と判断した品を使った商品開発にも取り組む予定だ。