NPO法人「小網代パール海育隊」(出口浩代表)が6月15日、小網代湾で海の生態系を支える海藻の一種であるアマモの植え付けを行った。地元の漁師や子ども、三浦市社会福祉協議会の福祉事業所利用者らを含め約20人が参加した。
海の生物が産卵し、稚魚が身を守る役目を果たすことから「海のゆりかご」と呼ばれるアマモ。海水温の上昇や食害などにより、三浦でも減少傾向、アイゴなど魚が食べてしまい、ほぼ消滅。そこで今回にある。同法人では7年前からアマモの再生を目指して種を蒔いていたが、走水漁業協同組合から譲り受けた50株の苗に、重りとなる紙粘土を根に巻いて植えた。
みうら漁業協同組合の木村俊一理事は「海の環境を整える第一歩。こうした地道な作業が何より大切」と期待を込めた。