「障害者が地域で健やかに暮らせる場をつくりたい」とグループホームさくら(有馬)の運営等を通して障害者支援を続けるNPO法人宮前かぐやの里。
渡邊寛美理事長は「さくらに通う前は精神状態が悪く薬を多用していた人や、引きこもりがちになってしまっていた人も多い。入居してからは皆勤賞でみんな頑張っています」と話す。
同施設の入居者は明るく、笑顔が溢れる。施設は自然豊かな「植木の里」にあり、食事も地元の採れたて野菜を使った温かな手作り。「すごく良い環境の中で、仲間同士励まし合っている。だからこそ頑張れる」と渡邊理事長。
地域との交流も活発だ。渡邊理事長は地域の小学校での寺子屋で先生を務めたり、近隣施設での「おしゃべり会」に参加するなど地域活動に熱心。入居者も地域に出向く機会が増え、自立の一歩につながっている。渡邊理事長は「ご家族とも長い目で付き合っていきたい。まずは体験してみてほしい。体験でなにかハードルがあれば、一緒に考えて改善していく。まずは一歩踏み出して体験にきてほしい」と話す。