かながわ信用金庫(平松廣司理事長)は毎月5日・10日・15日・20日・25日・30日の「五十日(ごとうび)」に横須賀市内12店舗のロビーで地元産野菜の無人販売を始めている。市内の農家と飲食店事業者が立ち上げた農業生産法人(株)ヨコスカアグリファミリー(YAF/下澤敏也代表)と連携。「かなしん朝イチ」と名付け、7月25日にスタートした。
「三浦半島経済の活性化に取り組む中で農業に着目した。地元農産品の認知度向上や販路拡大につながれば」と平松理事長。ロビーの空きスペースに野菜を並べ、現金受け渡しボックスを置く形態で、「来店の”ついで買い”が狙い」と話す。下澤代表は「近年、町の『八百屋』が少なくなっている。地場産を手に取ってもらえる機会が増えるのはありがたい」と期待を表した。野菜は市内の農家数軒からYAFが集荷し、店舗に配送。種類は時期に応じてだが、生産者名やレシピなどを添えて、手に取りやすいよう工夫していくという。
実施店舗は本店営業部・追浜・長井・武山・粟田・栄町・池上・上町・浦賀・久里浜・北久里浜・安浦の各支店で午前9時から午後3時(なくなり次第終了)。