川崎市の脇往還の一つで、高津区をはしる大山街道に関する歴史資料などを展示する「大山街道ふるさと館」(【電話】044・813・4705)が2022年、開館30周年を迎える。同館ではこれを記念した企画展「大山街道・高津のまちの昔・今」を予定。過去撮影された街道界隈の写真等を広く募っている。
大山街道の歴史にまつわる展示物等を中心とした「常設展」「企画展」などを適宜行ってるほか、市民の学習の場などとしても親しまれている同館。オープンから30周年の節目となる2022年、昔の大山街道や高津の街並みを映した写真を一般から募集している。
応募者には記念品
館長の小林正人さんは「二子・溝口は大山街道と共に発展し、豊かな文化を育んできた。今回の企画展を通して、この二子・溝口界隈と大山街道との多様な関わりを紹介できれば」と催しの主旨を説明する。
応募締切【8月16日】
募集しているのは「昔の大山街道や高津のまちの写真」や今、昔に関係なくこれら界隈を撮影した「感動する写真」など。「家の中でみつかった古い写真の応募をお待ちしています」と小林館長。
応募締切は8月16日(火)(必着)。集まった写真は9月1日(木)から実施される同館30周年記念事業の一環として、スロープ付近に掲出。記念の節目を祝う機運醸成の一翼を担うこととなっており、当該する写真を持ち寄った人には展示期間中、同館を訪れた際に記念品が贈られる。
また写真募集と同様に、一般から絵画を広く募る企画「わたしが好きな大山街道・高津のまち」企画も実施しており、こちらへの応募も呼び掛けている。
昔を知る関連企画も
さらに同館では古き良き時代を回顧する企画として現在、川崎市市民ミュージアム主催、大山街道ふるさと館共催で「のぞいてみよう昔のくらし―昭和から平成へ―」を開催している。
これは昭和の初めから平成に至る衣・食・住の生活道具を通して、くらしの変化を紹介する企画(8月28日(日)まで)。さらにこの関連講座として8月6日(土)午前10時から小・中学生のためのふるさと発見講座「昔のくらしを調べよう」なども行われる。
同館では「懐かしくもあり、楽しめる内容ですので夏休み中、ご家族連れなど多くの皆さんに見学いただければ」と来館を呼び掛けている。