三浦といえばマグロ、、、だけじゃない!新たな観光スポットとして人気を集めているのが、農業生産法人「デリーターファーム」が2022年5月にオープンしたニジマスの釣り堀だ。噂によると畑のど真ん中にあるとのことだが本当なのか?早速真相を確かめるべく、デリケートな時期の我が子2人を連れて現地へ飛んだ。 ※この情報は2022年8月3日現在のものです。
畑畑畑。四方八方グリーンで囲まれている。東北育ちの記者には胸がキリキリするほど郷愁に駆られる風景だ。草の香りを胸いっぱいに吸い込むとその場に立ち尽くす。虫の声が冴えわたる。てか、どこだ?
もしやあれ…か?施設っぽいぞ。強い陽光に首筋を焼かれながらソロソロと歩を進めた。
ババーン!黄色い看板発見。黒猫のロゴが目印だ。
チョウザメ・サーモンいっぱい
中に潜入してみると…ん?チョウザメうようよ!トラウトサーモンバシャバシャ!
なんじゃこりゃ?『スーパーマリオブラザーズ』に出てきそうだ。
近づいてみると、サメがお腹ぴとー。水族館のようだ。キリリと鋭い眼光を覗かせている。観賞用か?気になることだらけだ。
ここを管理する平田公一さんにねほりはほり聞いてみた
元々はコミック画材やホビー用品の総合メーカー・デリーター㈱という1984年に創業した老舗の会社だった。多くの漫画家がここの商品を使用するほど有名だが、金子寛一代表が2015年に今までとはまったく異なる養殖事業を展開した。
三浦の特産品開発を目指し、敷地内にビニールハウスを建設。珍しく育てやすいチョウザメを年間約500匹養殖し、ウロコとエラ以外の身と世界三大珍味の1つとして知られるキャビアを神奈川県内の飲食店(以下6店舗)に卸している。
- キャビア懐石 和食処 伊豆島(三浦市南下浦町菊名18)
- 創作料理 まつばら(三浦市南下浦町上宮田3253)
- 日本料理 慈こう(三浦市初声町入江80-1)
- 葉山ホテル 音羽ノ森(横須賀市秋谷5596-1)
- フランス料理 H×M(平塚市夕陽丘3-5)
- イタリア料理 BETTEI別庭(逗子市小坪5-9-5)
ニジマスも飼育しており、年に約1万匹ふ化させて販売。一時期、焼き魚として施設で提供したこともあったが、需要が少なかったため、釣り堀にシフトしたという。
湧き水で泳ぐ活魚200匹
「みうら海王」「城ヶ島海上イケス釣堀J‘sフィッシング」など、三浦市内には海に面している釣り堀は多く見られるが、ここでは湧き水をポンプで汲み上げ、畑の中に生け簀を用意している。
水源地跡地の豊富な湧き水を利用し、畑に囲まれた一画には常時200匹ほどの活魚がスーイスイ。広さは約30㎡で、全長30cm級のニジマスも釣れる。
レッツフィッシング!
エサは魚肉ソーセージ。釣れなくて困っている人にはミミズも用意されている。ポチャン。いよいよ闘いの火蓋が切られた。どうやら子ども同士で競争するようだ。会場を包む緊迫感に玉の汗が頬を伝う。
息子ゲット!まー活きの良いこと!その調子!その間、父は敷地内をぶらり。すると、三浦野菜が販売されていた。カボチャ、トマト、きゅうり、ゴーヤって夏全開ですな。
結果は計6匹(息子1匹・娘4匹・父1匹※途中で釣りたくなったので竿を貸してもらった)。
それをおじさんに捌いてもらい、ハラワタを除去。家に持ち帰って塩焼きにして喰らった。これが美味!ビールとの愛称は抜群だった。
食堂も完成予定
釣り堀の隣では現在、スタッフの手によってプレハブ造りの食堂が建設されている。ニジマスやチョウザメ、トラウトサーモンなど養殖場で育てた新鮮な魚の味を楽しめるそうで、盆明けの完成を予定している。平田さんは「マグロもいいですが、川魚の美味しさも知ってほしい。特に子どもが身近な生き物と触れ合うことで食育に繋がれば」と期待を込めた。
- 釣り堀料金や駐車場などの詳細情報は、ホームページでチェックを!