地元への感謝「演奏で」
新橋町在住の筝奏者・小谷恵子さんが8月20日(土)、地元の観音禅寺本堂で初の演奏会を開く。これまで海外でも幅広く活動してきた小谷さんは「苦難の多い今、音楽でなにか地域に貢献出来たら」と意気込んでいる。
「お寺はとても心落ち着く場所で、母親の胎内のような安ど感がある。木の柱に囲まれ、響きも合うんです」と小谷さん。都内の寺院などでは演奏実績があるが、観音禅寺での演奏は初めてという。今回の演奏会は「緑豊かな泉区に住まわせてもらい、感謝の気持ちがある。コロナや戦争など、つらいことが多い今だから、音楽で癒しを届けたい」といった思いから動き出した。
宗派問わず広く
小谷さんが相談を持ちかけた観音禅寺には、地元の寺院として除夜の鐘の際に足を運んでいたほか、小谷さんの夫と住職は同じ保護司として活動してきた縁もあった。
同寺としても演奏会は初めて。住職の梅田保彦さんは「今ではお寺というと、法事などのイメージだと思う。でも昔から寺子屋など地域に開かれているのがお寺。宗派や檀家に限らず、みなさんが来て喜んで帰ってもらえたら」と小谷さんからの打診に快諾した。
観音寺すず風コンサート「筝とチェロのひととき」と題した今回の演奏会。小谷さんのほかにスウェーデン出身で東京交響楽団首席チェリストを長年務めるベアンテ・ボーマンさんも出演し、「荒城の月」や「風の谷のナウシカ」など約1時間演奏する予定。
- 会場は観音寺本堂=新橋町1157=
- 駐車場あり
- 開場時間は午後2時30分で3時開演
- チケットは大人1000円、小学生以上高校生以下500円、未就学児は無料。定員は申込先着100席(椅子席)
- 申し込み、問い合わせは小谷さん【携帯電話】090・1211・1580、【メール】koto.keichan@gmail.com