誰もが気軽に立ち寄れ、本が読める「海辺の図書室」がかまぼこ通りそばに7月31日にオープンした。運営するのは、カフェ「ケントスコーヒー」(本町3の4の21)を営む平井丈夫さんだ。
平井さんは、カフェの傍ら、小田原のまち歩きなども企画する地元の案内人。これまでに豊島邸など市内の歴史的建造物を会場に本を持ち寄るイベントを実施。「本がつなぐ場の面白さ」を感じ、「いつかブックカフェを常設したい」と思い続けてきたという。今年に入り、自店舗隣の干物加工場が1年以上空き店舗となっていたことから、持ち主に打診。使用の許可がおり、図書室の設置を進めた。
6月から改装の準備に入り、近隣住民やこれまで関わりを持った人たちの協力で不用品の撤去や清掃、ペンキ塗りなどを実施。各々が持ち寄った思い出が詰まった小説や絵本、歴史本、漫画などで棚が埋まり、レコードや古道具、食器なども集まったという。
運営は無人で、月曜から土曜の午前11時から日没近くまで。日曜には店頭でフリーマーケットを開いていくという。平井さんは「イベントを企画したい人なども呼び込みたい」と話している。(問)フェイスブックページ「海辺の図書室」