葉山町商工会青年部の須藤亮さんが、神奈川県商工会青年部連合会が主催する主張大会で優勝した。9月13日(火)と14日(水)には地元から初となる関東大会に出場する。須藤さんは「全力を尽くしたい」と意気込んでいる。
主張大会とは、青年部活動や経営体験をテーマにそれぞれの実体験をもとにスピーチするもので、1998年から全国大会が開かれている。
青年部の活動が地域の担い手として地域振興やまちづくりの貢献にふさわしいか、商工会を通じ政策・施策等を活用し、自社や地域の発展に結びついたかなどが問われる内容のほか、わかりやすく説得力があるかを見る構成、そして表現力で採点され順位を競う。
また、原稿に視線を落としたり、制限時間の10分より多くても少なくても減点となるほか、パワーポイントやパネルなどの道具は一切使えず、本人のスピーチと身振り手振りだけで訴え、競う仕組みとなっている。
須藤さんは町出身。ハウスクリーニングなどの清掃事業などを行う株式会社メンテクスの代表取締役を務める38歳で入部から11年目。現在、副部長を務める。
スピーチでは、自身の仕事内容や青年部に入ってから行った事業の紹介。そこで学んだことや、地域貢献につながったことに触れ、現在、木古庭で進めている「秘密基地プロジェクト」も披露。活動を通じて得られたかけがえのない仲間やつながり、地元愛などの「財産」について熱く語った。
「これまでの主張大会で、先輩たちががんばる姿を見てきたので、やるからには一生懸命やろうと思った。こっそりめちゃくちゃ練習しました」と笑顔で振り返る。その成果もあり、湘南、そして県ブロックを勝ち進んだ。
青年部には20代から45歳まで30人が所属する。コロナ禍で多くの年間事業が中止に追い込まれるなか、輸血用血液在庫のひっ迫を受けた「献血事業」などを実施。時代と地域の要請に合わせた活動を行っている。「移住してきて、新たに入ってくれる人も増えていてうれしい。仕事面で助けられたのはもちろん、人として深く付き合うことができる。町で声を掛け合う関係ができた」と青年部の魅力を語る。
関東大会は9月13日と14日の2日間、新潟県長岡市で開催される。当日は他の部員たちも応援に駆け付ける予定だという。「全力で取り組むとともに、商工業を通じて葉山の魅力を多くの人に伝えられたら」と意気込みを語った。