吸い込まれるような光の世界「光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙そら の記憶」展 2022年11月12日~【そごう美術館】

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吸い込まれるような光の世界「光の芸術家 ゆるかわふうの世界 宇宙そら の記憶」展 2022年11月12日~【そごう美術館】
横浜展イメージ画像(作品と写真の合成)

建物の壁の中に隠れていて、普段の生活の中ではなかなか目に触れることがない「発泡断熱材」。この断熱材を利用した「ゆるかわふう」による世界初のオリジナル技法「光彫り」の作品が、そごう美術館にやってきます。

《天の羽衣》2021年 縦180cm×横360cm

青色の発泡断熱材の表面を金属ブラシで削ったり、半田ごてやシンナーで溶かしたりして凹凸をつけ、背面から白色LED照明を当てることで、光の濃淡を表現する「光彫り」。世界でも類を見ない「ゆるかわふう」の光彫り作品が、高さ約1.8m、幅約5m の大作をはじめ、新シリーズの作品、横浜初出品の新作を含めた約30 点が展示されます。

暗い会場の中に浮かびあがる、美しく輝く海や空の風景。生命の輝きを放つような生き物たち。思わず引き込まれるような幻想的な世界をご覧いただけます。

  • 会 期: 2022 年11 月12 日(土)―12 月25 日(日) *会期中無休 *事前予約不要 
  • 開館時間:  午前10 時~午後8 時(入館は閉館の30 分前まで)
    ※そごう横浜店の営業時間に準じ、変更になる場合がございます。

また会期中には作家によるギャラリートークも行われます。作品にかける思いなどを作家から直接聞ける貴重な機会。開催予定をチェックしてご来館ください。

「作家によるギャラリートーク」※事前予約不要

  • 日にち:11 月12 日(土)、13 日(日)、20 日(日) ※12 月の開催日程は決まり次第HP にてご案内します。
  • 時 間:①午前11 時~ ②午後2 時~ (約30 分) 各日2 回開催
  • 場 所:そごう美術館展示室内
  • 参加費:無料(別途展覧会入館料が必要です)

ゆるかわふう 作家プロフィール

制作の様子

発泡断熱材「スタイロフォーム」を使用した世界初のオリジナル技法「光彫り」を考案。絵画でも彫刻でも映像でもない新ジャンルアートのパイオニアとして注目されている。神奈川県湯河原町を拠点に作品を制作。日本テレビ「ヒルナンデス」、読売テレビ「ミヤネ屋」 、NHK「おはよう日本」、フジテレビ「めざましテレビ」など、テレビ出演多数。
1980 年大阪府出身。東京藝術大学美術学部建築科卒業、同大学院芸術学(美術解剖学)修了、同大学院美術研究科教育研究助手を経て現在に至る。
https://www.yurukawafuu.com/

制作の様子

作家による「作品解説」

《YOU GOT WATER 01》2015 年 縦 182cm×横 550cm

たまたま友人と行ったギャラリーのオーナーに、「地域のアートイベントに参加してみないか」とのお誘いを受けて制作した作品です。この時は技術的なことは何も分からず、額縁の作り方、LED照明装置、断熱材を彫る道具など、すべてが手探りの状態でした。

電動ドライバーの先にワイヤーブラシを取り付けて削ったり、半田ごての熱い棒で溶かして線を引いたり、シンナーで溶かしたりして光の陰影を表現しました。断熱材の背後から白いLED 照明を当てることで、鮮やかな色彩が浮かび上がります。床や壁の裏側など、普段は人目に触れない建築資材から、このような美しい光が現れることに感動を覚えました。

クジラは音を使って海底の形を把握したり餌を探したりします。そして何百キロ先まで届く声で仲間と会話します。あるクジラは北極圏で餌を食べ、子育てのためにハワイ近海までやってきます。「どうして迷子にならないのか。」素朴な疑問でした。私はクジラそのものの姿よりも、クジラが見ている世界に興味があります。視点を変えることで、私の感覚がより大きく広がるような気がするのです。

《うたかたの夢》2020 年 縦180cm×横450cm

テレビ番組の出演がきっかけでホッキョクグマを描くことになり、取材のために静岡県の日本平動物園に行きました。動物園に行くと子供を連れた家族や、カップルがいつも楽しそうに笑っています。子どもたちは野生の血が騒いでくるのか、動物以上に元気になってはしゃぎ回ります。動物園の中は難しい顔をした人や怖い顔をした人、悲しい顔をした人が誰一人いません。「幸せだから動物園に行くのか。動物園に行くから幸せなのか。」人間もまた動物です。人工的な都市の中で生きる私たちが少しだけ野生に帰ることができる場所が動物園なのです。

さて、日本平動物園にいたホッキョクグマのロッシー君はロシアのレニングラード動物園生まれ、バニラちゃんはタイのサファリワールド生まれだそうです。つまり、2 頭とも極寒の厳しい大自然で生きたことはありません。ロッシー君はずっと水槽の中でバク転をして同じ動作を何度も繰り返していました。目を瞑ってひたすら泳ぎ続ける彼の姿は、どこか別の世界を夢見ているかのようでした。もしかしたら細胞に刻まれた古い記憶が、北極圏の真っ白な雪原を彼に見せているのかもしれないと思いました。うたかたの夢のように。

《The Birthday 0000/01/01》 2021年 縦90cm×横60cm

これまでの技法をさらに発展させた新シリーズです。(全5 点)

この世界が誕生したばかりの混沌とした光の風景を描いています。それは宇宙の誕生であり、空や海や大地の誕生であり、生命の誕生であり、そして「私」という自我が生まれた誕生の日でもあります。「この世界に始まりはあるのか。」この哲学的な問いに対して私たち人類はずっと考え、探求し続けてきました。ある時は神話として、ある時は物理学として、ある時は進化論として、あらゆる角度から私たちは始まりの風景をいつも探し求めています。全てはビッグバンの光で始まったとされています。宇宙空間を漂うガスや塵が徐々に引き寄せられて集まっていき、やがて光り輝く星となりました。

このシリーズでは、まだ形を持たない雲のような霧が立ち込める原初の風景を描いており、やがてそこから生まれてくるであろうものの気配を孕んでいます。私たちは誰しもが子宮の中で胎児として育ち、やがて産道を通ってこの世に生まれてきました。小さな瞼をやっと開いて最初に見たおぼろげな光の面影は、母の優しい笑顔だったのかもしれません。

開催日

2022年11月12日(土)~2022年12月25日(日)

住所

神奈川県横浜市西区高島2-18-1

そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6 階)

費用

一般1,200(1,000)円、大学・高校生1,000(800)円、中学生以下無料
*消費税含む。
*( )内は、前売および以下をご提示の方の料金です。
[クラブ・オン/ミレニアムカード、クラブ・オン/ミレニアム アプリ、セブンカード・プラス、セブンカード]
*障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1 名さまは無料でご入館いただけます。
*前売券は、2022 年11 月11 日(金)まで、そごう美術館またはセブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。

問い合わせ

そごう美術館

電話

045-465-5515

045-465-5515

※美術館直通

ホームページ

外部HPリンク

公開日:2022-12-08

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