「HAYAMA SAJIMA ART COAST CONNECT 2022」が開催される
横須賀・葉山の各所をアートを切り口につないでいく「HAYAMA SAJIMA ART COAST CONNECT 2022」が10月21日㈮から23日㈰の3日間で開かれる。海外や遠方などを訪れる旅行ではなく、近場を深掘りして楽しむ新しい旅の概念である「マイクロツーリズム」の要素を取り入れたアートフェス。
主催はHaSACC(ハサック)実行委員会。「人とひとのつながりの大切さを再確認する機会に」と主催者は話している。
運慶作仏像の特別開帳や、現代アーティストによる作品展示なども
芦名の浄楽寺、佐島にある健康型有料老人ホーム「マゼラン湘南佐島」、ヴェルニー公園をメイン会場に運慶作仏像の特別開帳や3人の現代アーティストによる作品展示が企画されている。
浄楽寺には、鎌倉時代を代表する仏師である運慶が残した仏像真作18体のうち、5体が安置されている。いずれも国指定重要文化財で、今回は本尊である阿弥陀三尊像を拝観できる。暗闇の中をロウソクの光だけで参拝する幻想的な体験も味わえる。美術家の向山喜彰氏による運慶仏の光背と月影をコンセプトとした円形型の5点組キャンバス作品も飾られる。
マゼランでは、仏像の世界をテーマにフィギュアを創作する現代美術作家、上根拓馬氏の新作を展示。一部は浄楽寺にも置かれる。宗教と芸術は密接な関係があり、新旧の作品を比較することで時空を超えた新たな発見や感動を得られる。
フランス・パリを拠点に活動するアートユニット「NONOTAK studio」によるライトアートも紹介。光に映し出された曲線や直線とそれにシンクロした演奏で視覚と聴覚に訴える。今回は阿弥陀経の『読経』をモチーフにしたオリジナルサウンドも披露。映像作品は、ヴェルニー公園でも展示される。
ガイドツアー
キュレーターによるガイドツアーもある。フェス会場に加えて、貴重な地蔵十王図のある葉山町の長運寺などを貸し切りバスで回る。ツアーは22日・23日のみ1日3便運行。参加費500円。集合解散場所と時間、申し込み方法などは公式サイト(https://hasacc.org/)で確認。
同フェスの開催時間は21日が午後4時から7時、22日と23日は午前10時から午後7時。入場無料。