区内107の町会・自治会が加入する「麻生区町会連合会」。その中の5町内会・自治会が10月1日、王禅寺ふるさと公園で開催されたイベント「麻生区ふれあい公園」で合同防災訓練を行った。テント張りや炊き出しなどの避難所運営を想定した訓練を通じて、顔の見える関係づくりに取り組んだ。
合同訓練を企画したのは、新百合ヶ丘自治会(加入928世帯)、王禅寺町内会(同1210世帯)、三井百合ヶ丘第三地区自治会(同470世帯)、新百合ヶ丘第5自治会(同666世帯)、三井山百合会(同361世帯)の5町内会・自治会の自主防災組織。大災害が起こった際に、王禅寺中央小・中学校が避難所に指定されている5町内会・自治会で、いざというときのために顔が見える関係づくりを行おうと、10数年前から始まった「麻生区ふれあい公園」のイベントでの合同訓練を始めた。
コロナ禍で3年ぶりの実施となった今回の訓練には、約90人が参加。テント張りから始め、個食パックのアルファ化米、大釜を使った味噌汁づくりなどの炊き出し訓練を行い、イベント来場者に振舞った。また麻生消防団東柿生分団王禅寺班の協力を得て、水消火器の放水訓練も行った。
新百合ヶ丘自治会自主防災組織防災キャプテンの伊澤克敏さんは「いつになくお客さんも多く、盛況だった。新規役員になった方も多いので一緒に体験できて良かった」と今回の訓練を振り返った。王禅寺町内会の岡本義雄会長は「ブランクはあったがスムーズに訓練ができた。ここまで大きな合同訓練は区内でも珍しい。今回の経験を有事の際に役立てていきたい」と非常時に備える。