柿生郷土史料館(川崎市立柿生中学校内)で特別企画展「ポスターで辿る昭和の映画」が2022年10月から開催されている。
実物映画ポスターを14枚展示
昭和20年代から30年代は「日本映画黄金期」と呼ばれるほど毎年数多くの娯楽映画が製作され、大衆に楽しまれた。特別展では、東宝、松竹、東映、日活、大映の5社が製作した、14枚の実物映画ポスターを展示。時代劇全盛の1954年公開『旗本退屈男/謎の怪人屋敷』(市川右太衛門主演)から、66年公開の『スチャラカ社員』(長門勇主演)まで、作品解説とともに、当時の雰囲気を伝える。
注目は赤木圭一郎主演のヒット作『霧笛が俺を呼んでいる』
縦90センチ、横60センチのポスターは同館の支援委員が知人から借り受けたもの。駅等の掲示板に張り出されていたものだという。支援委員の小林基男さんは「60年には約550本の映画が製作された。その後テレビが台頭するまで大衆を引きつけた日本映画を、華やかなポスターから懐かしんでほしい」と話す。
注目は『霧笛が俺を呼んでいる』。「和製ジェームズ・ディーン」とされながら早世した、赤木圭一郎主演のヒット作だ。吉永小百合も新人として出演している。
展示は2023年1月22日(日)まで。開館は11月は日曜、12月は土曜。
詳細は同館のウェブサイト。