歌舞伎座で11月7日(月)から28日(月)の日程で行われる、13代目市川團十郎白猿襲名披露と8代目市川新之助初舞台「十一月吉例顔見世大歌舞伎」で、『外郎売』が上演される。小田原市の外郎博物館(本町1の13の17)では上演に合わせ千穐楽までの間、12代目團十郎さんの舞台衣装を展示している=写真。
『外郎売』は早口の台詞が見せどころの演目。2代目團十郎が喉を痛めた際に薬のういろうを服用して復活を遂げたことから、「妙薬を世に知らしめたい」と演目に取り入れたという。以来、市川家では襲名披露や祝い事で演じられている。上演の際には外郎家を訪問しあいさつをする習わしがあり、両家の交流は300年以上続いている。
外郎博物館はういろう本店に併設。午前10時〜午後5時、入場無料(水曜・第3木曜休館)。店員に声を掛けると案内してもらえる。(問)【電話】0465・24・0560