栄区の郵便局9カ所が連携し、局周辺に設置してあるAEDを紹介する「お知らせマップ」をこのほど作成し、各局で掲示中だ。局利用者からは「よくできている」「手作り感がいい味」と好評の声があがっている。
AEDは、突然の心停止を起こして倒れた人を、その現場にいる人がその場で使用し、倒れた人の命を救うことができる医療機器のこと。今回のAEDお知らせマップ作りに参加したのは、栄区内にある桂台、笠間、庄戸、桂、桂町南、上郷、元大橋、本郷台駅前、飯島の9局が集う日本郵便栄部会。
同取り組みは部会の地域貢献活動の一環で行われた。上郷郵便局の首藤好史局長は3年前の局長就任以来、意識不明で人が倒れている場面に遭遇している。そこで有事の際にAEDの設置場所を地域に知らせるマップ作成を提案。局員有志メンバー約15人がそれぞれの局周辺企業や施設を訪問し、AEDの利用可能時間帯や電話番号などの必要情報をマップに落とし込んだ。マップは手作りで温かみのある色などを使い見やすく工夫した。マップの掲示は来年3月末までの予定(※地域全ての設置場所を示している地図ではない)。赤井良基部会長は「地域の郵便局として地元に還元できればとの思いで地図を作成した」と話している。