造園家・環境再生医である矢野智徳氏は「崖地崩落やナラ枯れなどは、人間の開発により大地の呼吸ができなくなっているために起こっている」と考え、「大地の再生」と呼ばれる独自の手法で地上と土中の水と空気の流れを良くす流ことにより、傷んだ自然環境を再生させる活動で全国を飛び回る。
その矢野氏を追ったドキュメンタリー映画「劇場版・杜人」は、昨年春の公開以来、全国の独立系映画館で異例のロングランや満員御礼が続き話題となっているが、「杜人」のオリジナル版が「大地の再生の詩」。
「被災地」と呼ばれる土砂災害地に入り本来の水や空気の流れを回復させるなどの「大地の再生」活動に加え、「自分も!」と動き出したスタッフの現場の声や作業の手法が「劇場版・杜人」よりも多く収められており、より具体的・実践的な内容となっている。
上映後は前田せつ子監督と、地域で「大地の再生」に関わる一般の人たちのトークライブも行う。