2023年2月2日にオープンした相鉄本線・星川〜天王町高架下の新施設「星天qlay(ホシテン クレイ)」2階のqlaytion gallery(クレイション ギャラリー)では、循環をテーマにした移動式ミュージアム「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」を開催中。横浜市におけるサーキュラーエコノミー(循環型経済)や地産地消に関連するサービスおよびプロダクトを展示販売しています。
循環を楽しむ仕掛けがいっぱいの移動式ミュージアム
「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」は、横浜発の循環経済や地産地消に関わるプロダクトやサービスを集めた移動式ミュージアムです。今回のテーマは「Playful Circularity(循環を、あそぼう。)」。ペットボトルキャップを入れると横浜市内で作られた循環型グッズが手に入るガチャガチャ、廃材を活用したリサイクル三線、充電できるソーラーテーブル、コーヒー粕を絵の具にしたアップサイクルアートなど、楽しみながら循環を体験できる展示や仕掛けが用意されています。
「YOKOHAMA CIRCULAR DESIGN MUSEUM」
- 期間/2023年2月2日(木)〜3月31日(金)
- 場所/星天qlay Bゾーン qlaytion gallery(星川駅2階)
- 入場料/無料
- 営業時間/月・火・木・金の午後1時〜午後5時30分(商品の販売は月・火のみ)
- 定休日/水、土日祝(詳細はInstagramをご覧ください)
横浜のサーキュラーエコノミーや地産地消に関連するプロダクトの展示販売
これまで廃棄されてきたものをリサイクルしたり、アップサイクルしたりして、新たな価値を生み出した実例を間近に見ることができます。中には購入できるものもありますが、商品の販売は月・火のみなのでご注意を。
気になる展示の具体例をいくつかピックアップしてご紹介します。
- 廃材で作った「カンカラ三線」(横浜市ことぶき協働スペース)
カンカラ三線(さんしん)はお菓子の空き缶や役目を終えた調理器具をボディにした、皮革や新たな資源を使わない手作りの弦楽器。展示する三線は実際に触れて、演奏やチューニングを楽しむことが可能です。
- コーヒー粕のアップサイクルアート(中田晋一/画家・造形家)
これまでは廃棄されていたコーヒー粕(かす)を画材にして描かれたアート作品。横浜市青葉区みたけ台中学校の美術教諭を勤めながら、日本画家・造形作家として活躍する中田晋一さんが制作しています。
- 包み紙×靴下の端切れを使った手作りリサイクルバッグ(神奈川県立金沢養護学校)
学校の印刷室から出るコピー用紙の包み紙と、カラフルな靴下の端切れを使ったリサイクルバッグ。学校と企業から出る廃棄物を掛け合わせたこのバッグは、金沢養護学校の生徒たちがキャリア教育の一環で製作しています。
- 海洋プラスチックごみから生まれた工芸品「buøy(ブイ)」(株式会社テクノラボ)
海洋ごみとして廃棄されたプラスチックを美しい工芸品に生まれ変わらせるインテリア雑貨ブランド「buøy」。各商品には材料となった海洋ごみの回収地域が明記されています。
- ジュースパックを使った「Coco&K.」のアップサイクル&フェアトレードバッグ(ココロインターナショナル株式会社)
カラフルな色と柄が特徴のCoco&K.のバッグや雑貨は、フィリピンのNGO団体「Kilus Foundation」により、飲み終えたフルーツジュースのアルミパックをアップサイクルして作られています。フェアトレードで輸入しているため、廃棄物削減につながるのに加え、雇用支援や教育支援にもなります。
資源・エネルギーを循環させる什器を使用
- 太陽光発電ができる「ソーラーテーブル」(提供:solarcrew株式会社)
廃棄される太陽光パネルを天板に活用したアップサイクルテーブルです。蓄電池が接続されており、停電など災害時には非常用電源として活用できるフェーズフリーデザインが採用されています。
- 6000個のキャップをアップサイクルした「ペットボトルキャップ・テーブル」(提供:株式会社湘南貿易)
地域で集められたペットボトルキャップ6000個を材料に作られたアップサイクルテーブルです。天板も脚もすべてキャップから作られており、白を基調とする美しいマーブル模様が特徴。
《あわせて読みたい》