【参加自由・無料・事前予約制】お寺で集うグリーフケア@葉山町一色の玉蔵院

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【参加自由・無料・事前予約制】お寺で集うグリーフケア@葉山町一色の玉蔵院
思いを語った本多副住職

 葉山町一色の玉蔵院(本多清法住職)で、「グリーフケアのつどい」が開かれている。変化の激しい現代社会と寺院や仏教を取り囲む環境。そして誰もが直面する大きな喪失。そのはざまで苦しむ人に手を差し伸べ、向き合う取り組みについて聞いた。

 グリーフケアとは大切な人を亡くすといった喪失によって感じる深い悲しみ(グリーフ)に寄り添い、ありのままに認めるもの。解決ではなく感情を共有することで、前に進む手助けをする。

簡素化に危機感

 2021年から「つどい」を開くのは副住職の本多法仁さん。以前から葬儀の簡素化が進むなか、コロナ禍で決定的になったことに危機感を覚えた。参列者は最少人数で会食もなし。そうして故人を見送った家族と接するなかで、「死と向き合う時間やそれを共有する人が少ないと、受け止められないまま苦しむ人が増えた」と話す。ごく一部の親族しか葬式に参列しなかったために、その後何度も亡くなったことを説明し、気分が落ち込むケースもある。

 「お寺だからこそ、できる場があるのではないか」と考えた本多さんは専門団体でグリーフケアについて学び、彼岸の時期に合わせて本堂で「つどい」を開催。これまで檀家信徒だけでなく、遠方の人や近隣住民も参加してきた。守秘義務への同意を得たうえで、各人が話したいことを話し、周囲はそれを受け止める。本多さんもその場を取り仕切るようなことはしない。知らない人だからこそ話せる事柄や吐き出せる感情があり、「10年以上家族の前では泣けなかった」と涙を流す人や、「ある出来事がきっかけで不眠が続いていたが、思いを言葉にして改善した」といった感想が寄せられている。

当日は仏教儀式を体験し、全員で瞑想した後に車座になって時間を過ごす。「悲しみを伴う喪失は、自身の健康や大切なもの、職業、やりがいなど幅広い。まだ話せない、聞いていたい、という方もご参加ください」と本多さん。「悲しみをいつの日か繋がりとして感じられるようになったら」としている。

 次回は3月24日(金)、午後2時から4時頃まで。誰でも参加可能。無料だが、事前予約制。申し込みは同院【電話】046・875・3531

開催日

2023年3月24日(金)
午後2時から4時頃まで

住所

神奈川県葉山町玉蔵院

費用

無料

問い合わせ

玉蔵院

電話

046-875-3531

046-875-3531

公開日:2023-03-08

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