加住丘陵の小高い緑の中、約25万平方メートルの敷地を持つ東京都立小宮公園(暁町2の41の6)で「コブシ」が咲き始め、3月に見頃を迎えそうだ。
コブシとはモクレン科モクレン属で、春先に白い大きな花をつける。その名の由来は、一説によると実の形が人のこぶしに似ているところからついたと言われている。
同園北側の「ひよどり山」にある草地広場には、大きな3本のコブシがある。どれも推定樹齢は50年ほどで、日当たりを妨げるものがなく、のびのび大きく育ったとみられる。大和田町からウオーキングに来ていた70代の女性は、「咲いているかなと思ったけど少し早かった。一分咲きに満たないくらいかな。以前満開のときに見に来たことがあるが、木の下にレジャーシートを敷いてくつろいでいる人もいた」と足を止め、つぼみを見上げた。
同園担当者によると、天候にもよるが見頃は3月中旬から3月いっぱいまで。「40人くらいならすっぽり木の下に入れるような大きなコブシが並んでいます。ぜひ見に来てください」と来園を呼びかけている。