相模原市は、「市民講座まなびのライブ塾」(以下、ライブ塾/南区相模大野)と協働で、市のPR冊子「さがみはら散歩」を発行した。「市民目線」で見た相模原の魅力を1冊にまとめた。
ライブ塾は生涯学習講座の企画運営を行う市民団体で、2009年から活動を開始。講座では、プロの講師を呼ぶのではなく、会員それぞれが自分の趣味や特技を生かした分野の講師として登壇するのが特徴。講座のジャンルは、市内の公園でのヨガや、相模原を題材にした句会など多岐にわたる。そうした活動から、「相模原には魅力的な場所や文化が多くある。相模原を紹介するガイドブックをつくりたい」と、19年、市に提案。それから4年の作業を経て、この春ようやく形になった。
冊子はA5サイズで全52ページ。「JAXA相模原キャンパス」「たまご街道」などを「ライブ塾ならでは」の切り口で紹介している。内容の多くは「さがみはらを知る〜かるたとパズルで楽しく学ぶ〜」など、実際にライブ塾での講座をもとに作られており、受講者による俳句作品も楽しめる。
生涯学習センターの担当者は「受講者も含め多くの市民が関わっている。アットホームなつくりが魅力」と話す。また、「多くの人に手に取っていただき、気になったところがあれば実際に足を運んでみてほしい」(ライブ塾・大元祐子代表)という思いから、それぞれの記事には簡単な地図と住所が掲載されている。
今回の冊子制作は、市の協働事業提案制度を活用した。ライブ塾、市観光・シティプロモーション課、生涯学習センターの3者が協働で制作することで、行政の目線、市民の目線が組み合わさり、より充実した内容にできたという。同課の担当者は「市民の方にとっては相模原の魅力を再発見するきっかけになれば。同時に市外にもアピールしていきたい」と話した。
冊子は3000部発行。市役所や生涯学習センターで配布中。