小田原市栄町の商業ビル「小田原EPO(エポ)」が4月16日、営業を終了し、30年の歴史に幕を下ろした。この日は最終日とあって、買い物を終えた人たちが出口で振り返り、思い出の詰まった建物をスマートフォンで撮影する姿も見られた。
娘と来店した70代の女性(市内荻窪)は「昔は食堂があったり最近はユザワヤさんで生地を買ったり。無くなるのは寂しいですね」と閉店を惜しんだ。別の70代の女性(市内栄町)は「私のように車が無い人は、市街地のお店が無くなると困るけれど、新しいお店ができるとも聞いているので楽しみ」と話した。
広瀬政仁館長は、閉店のあいさつ後に「最後は胸に迫るものがありました。30年間ご愛顧いただいたお客様には感謝しかありません」と述べた。
同ビルは1993年、大手スーパー西友が手掛ける商業ビルとして開業。当初はファッション、音楽、書籍など70以上のテナントが入り若者を中心ににぎわった。
同敷地では、1、2階に店舗スペースを備えたマンション計画が進められており、2028年の開業が予定されている。