下馬近くにあるハリス記念鎌倉幼稚園(由比ガ浜)が、地域住民や観光客に向けて敷地内のパーチェガーデンを一般開放している。
来園者は園庭で自由に休憩を
パーチェガーデンは、江ノ電踏切横の門から入れる園庭。「パーチェ」はイタリア語で平和を意味し、日除けのパラソルに机と椅子が設置され、来園者は自由に腰を下ろして休むことができる。
一般開放に向けて動き始めたのは、同園が創立100周年を迎えた2009年。森研四郎園長(74)は、次の100年に向けた教育方法を模索してイタリアを訪問した際、現地の幼稚園が実施していた地域奉仕活動に感銘を受けた。鎌倉駅周辺の様子を見て、「お弁当を食べる際に座る場所が少なく、困っている人が多い」と感じ、新型コロナが5類に移行したのを機に開放した。
5月13日にはオープニングセレモニーを実施。
森園長は、「これまで地域に支えられてきたので、少しでも恩返しがしたい」と話した。