「県央大和ケータリング協会」(橘田武会長)が6月4日(日)、いちょう団地内にある2号公園(下和田262付近)で「いちょう団地交流まつり」を初めて開く。地域のコミュニティが希薄になりつつある中、住民相互の交流促進にむけ有志が立ち上がり企画した。
企画の中心を担ったのは同協会の会長を務める自営業の橘田武さん(61)だ。大和東で自家焙煎コーヒー豆の販売店を営む橘田さんは、コロナ禍の2020年、大和市を中心に県央地域の飲食業有志およそ30店と同協会を発足させた。
同協会では社会貢献を目的に市内の福祉施設で「子ども食堂」を開いたり、いちょう団地の住民に対して焼きそばやお好み焼きなどの食料支援を無償で行ってきた。
こうした活動の中、いちょう団地の高齢化や過疎化により地域交流が希薄になりつつある現状を知った橘田さんは、市社会福祉協議会や朝市関係者で構成される「かながわ朝市ネットワーク」などと協力しながら、交流まつりを企画した。
広く来場呼びかけ
「いちょう下和田団地連合自治会」の遠藤武男会長(81)は「コロナ禍が追い打ちとなり、団地コミュニティは希薄になっていた。約4千人の住民もこうした催しを望んでいた」と橘田さんらの申し出に賛同した。
イベント当日は、同協会から15台ほどのキッチンカーが駆けつけ、クレープやたい焼きなどを販売。団地には外国籍の人も多く暮らすため、多国籍料理も販売する。午後1時からはジャガイモの詰め放題も行う。
「今後はまつりの名称を『いちょう団地』から(さらに広域の)『和田地区』に変更も視野に」と話す橘田さんは、団地以外からの来場も広く呼びかけている。
いちょう団地交流まつりは、午前10時〜午後2時。荒天中止。