戸塚区民オーケストラによる「サマーコンサート2023」@鎌倉芸術館

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戸塚区民オーケストラによる「サマーコンサート2023」@鎌倉芸術館
練習に励む戸塚区民オーケストラの団員たち

7月23日(日)、戸塚区民オーケストラによる「サマーコンサート2023」が鎌倉芸術館大ホールで行われる。アマチュアによるオーケストラだが、今回は難易度の高い曲を選び練習に励んでいる。

創設42年の老舗アマ楽団

戸塚区民オーケストラは1981年に結成された横浜市初の区民オーケストラ。高校生から80代までの約70人によって構成されている。音大などで専門的な教育を受けた団員は1割しかおらず、高校、大学のブラスバンド部やオーケストラ部出身者がほとんどだ。それでも、楽器ごとに講師をつけるなど、精力的に練習を重ねてきた。

今回のプログラムは2部構成の4曲。第1部はボロディン「交響曲第2番ロ短調」。第2部は「世界の国巡り『アメリカ紀行編』」と題し、バーンスタイン「キャンディード序曲」などアメリカ人作曲家の曲を予定している。

指揮は、ブタペスト国際指揮者コンクールでの優勝やハンガリー・ソルノク市から「ソルノク市文化功労賞」を受賞した経歴を持つ井崎正浩さん。井崎さんは楽曲解説も行う。

意見が対立した選曲

同オーケストラ事務局長でトランペット担当でもある大沢健治さんは「堅苦しくない曲を選んだ」と語る。夏は一般的にオーケストラのオフシーズンだ。そのため、同コンサートでもクラシック色の強くない、誰でも楽しめる曲を選んだそう。

トランペットを手にする大沢さん

しかし、この選曲に異論を唱える団員もいた。アメリカ人作曲家の曲は、ジャズやラテン音楽などの影響を受け、楽しげな印象を与えるが、多くの楽器を必要としたり構成が複雑だったりと難易度が高くなる傾向にあるからだ。そこで大沢さんは全体の仕上がり具合を管理する「技術委員会」で話し合い、普段よりも分奏と呼ばれるパートごとの練習を増やすなど、メニューの工夫を行った。まだ練習の進みは遅いようだが「必ず間に合わせる」と前を向く。

仲を保つ経験値

こうした巧みな対処も大沢さんたちベテラン団員の経験がなせる業だ。大沢さんが入団したのは1986年。その後40年近くに渡り、さまざまなことを経験してきた。団員が意見の相違で二つに割れてしまったり、団員の数が転勤などで変動し、パートごとのバランスが悪くなったりと苦労が多かった。しかし、そうした経験を積み重ねるうち、火種が大きくなる前に対処する方法を学んでいったという。

また、悪いことばかりではない。団員同士の結婚ブームが起こり、これまで10組ほどが結ばれた。大沢さんもその一人。趣味や価値観が合うもの同士、仲良くなりやすいと語る。結果として現在の団員の仲は良好だ。今回のコンサート後には、コロナ禍後初の打ち上げが予定されており、団員はそれを楽しみに練習に励んでいる。

チケットは1500円。午後1時30分開場、午後2時開演。問い合わせは戸塚区民オーケストラ【電話】070・8488・6694。

開催日

2023年7月23日(日)
午後1時30分開場、午後2時開演

住所

神奈川県鎌倉市鎌倉芸術館

問い合わせ

戸塚区民オーケストラ

電話

070-8488-6694

070-8488-6694

公開日:2023-07-01

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