金沢動物園(小國徹園長)で5月30日、オオツノヒツジの赤ちゃんが誕生した。
オオツノヒツジは、北アメリカ西部やメキシコ北部の山岳地帯や崖地などに生息。国内では同園と岩手県の盛岡市動物公園ZOOMOの2園のみで飼育されている。
園のシンボル
同園では開園当初から飼育している動物で、園のシンボルマークにもなっている象徴的な存在だ。赤ちゃんの誕生は2年ぶりで、生まれたのはメスの赤ちゃん。コロナ禍で臨時休園中だった2020年に誕生した母親・ソラと、父親・リンタロウが両親で、「万歳」という意味を持つ「ビバ」という愛称がつけられた。
飼育員によるとビバの体調は良好で、出生時から3kgほど増えて7・5kgになった(12日時点)。母乳とともに成獣と同じ牧草を食べるようになってきたという。展示の予定は決まっていないが、展示場に出る練習や他の個体と一緒に過ごすための準備を少しずつ進めている。
小國園長は「新たな命の誕生を大変うれしく思います。シンボルマークにもなっているオオツノヒツジが、金沢動物園と共にこれからも繁栄してくれることを願っています」と話した。