ミニギャラリー&オープンガーデン「Mini Gallary Kojima(ミニ・ギャラリーコジマ)」は横浜市港北区箕輪町、静かな住宅街の一角にあります。小嶋良一さん・陽子さんご夫妻が、整備した自宅の庭とギャラリーを無料で開放しています。
季節の巡りを感じられる花や木、芸術作品が一番のこだわり。最近はリピーターも増え、地域の人を中心に癒しと交流の場になっています。今回はそんな「ミニ・ギャラリーコジマ」にお邪魔して、その魅力を教えてもらいました。
「遊」の庭
敷地に入るとすぐに見えるのが、おしゃれな薔薇のアーチ。その奥に広がるのは、かわいらしい洋風のお庭です。アーチから続く石畳の両脇を色とりどりの花が飾ります。
テーマは「遊」。子どもたちや犬が元気に駆け回り、自然と触れ合って遊べる庭です。アーチの隣にはテーブルとイスのガーデンセット。「親御さんが子どもを見守りながらお話ししたりね」と陽子さん。
良一さんの作品がフォトスポットに
庭の中央に1枚の絵が飾られています。バンクシーの「風船と少女」です。ここは、こどもたちのフォトスポット。そばの木に赤いハートの風船がくくり付けられていて、絵の少女と同じポーズで写真を撮ることができます。
実はこの絵、良一さんが制作したジグソーパズル作品なんだそう。今は「少女と風船」ですが、パズル作品はほかにもたくさん。定期的に入れ替えているので、次は何が飾られるのか、どんなポーズで写真を撮れるのか、わくわくしますね。
小さな家庭菜園
石畳をよく見ると、小さな足跡が点々と続いています。追いかけると……
ロッキングチェアにたどり着きました!塀にはおいしそうにニンジンをほおばるうさぎたちが。足跡は、この子たちのものだったのですね。
暖かくなると、ロッキングチェアが家庭菜園に早変わりするこの場所。はつか大根やジャガイモなどを栽培し、収穫時季になると子どもたちを集めて収穫会を開きます。諸事情により現在は休耕期間中ですが、秋には復活予定です!
ミニ・ギャラリーコジマ
ギャラリーがあるのは、石畳を跳ねるうさぎたちをさらに追った先。作家たちの作品を無料で展示しています。絵画や工芸品など、地域の人たちの作品がずらり。明るすぎない照明とふかふかのソファが落ち着きを与える、癒しの空間です。
四季折々の作品を無料展示
ギャラリー内の展示作品は、春は桜、夏は海、秋は紅葉、冬はクリスマスというように、約2カ月を目途に季節や行事によって変わっていきます。現在は春らしいお花の作品がたくさん。今年新卒のわかなさんが撮った五弁花の写真集から、80代の作家の作品まで、幅広い年齢層の作家が集まっています。
現在、展示している作家は12、3人ほど。「もっとたくさんの方に展示してもらって、いつ遊びに来ても飽きさせないギャラリーにしたい」と陽子さんは話します。誰でも、どんな作品でも展示可能。趣味で作ったものを誰かに見てほしい。そんな人は「ミニ・ギャラリーコジマ」に展示して、地域の癒しと交流に一役買うのもいいのでは。
「悠」の庭
ギャラリーを出て、来た道を戻ります。「遊」の庭の向かいにもう一つ、こちらは飛び石や石灯篭のある、日本庭園風の庭です。
テーマは「悠」。ゆったりと眺める、少し大人なお庭です。松やススキ、桜などが立ち並び、落ち着いた雰囲気。桜は一本一本開花時期が異なり、春先になると端から順番に咲いていくのだとか。一方で、実はハイビスカスやシルバーリーフなど、毛色の違うものも混じっています。
樹木と草花、和と洋が絶妙なバランスで調和した庭には、ファンもたくさんいます。
イベント
魅力がいっぱいのミニ・ギャラリーコジマは、港北オープンガーデンの会場にもなっています。4月19日㈮、20日㈯、21日㈰には、能登半島地震震災チャリティーガレージセールを合わせて開催。ギャラリースタッフ一同を中心に、善意の輪が広がっています。
ほかにもスタッフと一緒に楽しい催しを準備中。詳しくはギャラリーに問い合わせを。
どうですか?「来た人に楽しんでほしい」という小嶋さんの工夫が凝らされた「ミニ・ギャラリーコジマ」。四季折々の花や木、芸術作品が日々に癒しを与える、子どもも大人も楽しめる素敵な空間です。
- 開放日:毎週月・水・土・日
- 開放時間:午前7時~午後3時
- 場所:日吉駅から徒歩12分 お米屋さん(角屋商事㈱)の奥
「観覧も作品展示も大歓迎。ペットOKなので、朝の散歩の途中にでもふらっと寄ってみて」