毎月第3水曜日
幸区のJR鹿島田駅近くにある居酒屋「養老乃瀧」(下平間113)が、空き時間を利用して「子ども食堂」をスタートさせた。毎月第3水曜日にランチと夜営業の間の2時間、店舗を開放し食事などを提供している。
子ども食堂は、3月から始めこれまで4回実施。延べ26人の子どもと保護者が訪れた。オーナーの松枝光弘さんは「安心して過ごせる居場所にしていければ」と話している。
地域のために自分でも出来ることを
1年ほど前、コロナ禍で困窮世帯が増加というニュースを耳にしたことがきっかけだった。運営する居酒屋も客足が減り開店休業状態の日もあった時期。松枝さんは「スペースを活用できないか」「空き時間を利用して何か地域のために」と考えをめぐらした。居酒屋の経験から食材の仕入れは安くでき、調理はお手の物。「自分でも役に立てるのでは」と子ども食堂を思いついた。
居酒屋という職業柄、保護者も子どもを通わせるのは不安かもしれないと、市役所に相談に行き、商店会の理事長や民生委員にも報告した。
周囲からの支援も
始めて3カ月、思わぬ反響があるという。レジ前に置いた募金箱にはこれまで5万円もの支援が集まった。パート勤務の女性スタッフもボランティアを申し出てくれ、看板を見た地域住民も手伝いに来るように。
松枝さんは「いろいろな人の思いを知ることができた。気持ちに応えられるように、長く続けていきたい」と話した。
時間は午後4時から6時。料金は1食、子ども100円(18歳以下)、保護者300円。