「賢い踏切」の早期設置を目指す
JR南武線・久地駅と、至近の踏切の改善を求める区民有志らが組織を発足し、署名活動などを展開。メンバーらは「駅舎の橋上化」と共に実現を目指す「賢い踏切」の早期設置を目指すべく活動を活発化させている。
久地踏切
久地駅のすぐそばにある「久地踏切」は遮断時間が長く、近隣小学校の通学路でもあるにも関わらず、人が道路にはみ出て待つ状態や、踏み切りが開いた時に人が多く子ども達が一度に渡り切れないなどといった危険な状況が続いている。
現在の遮断時間(1時間で最大43分)は、JRの定める「開かずの踏切」の基準を超えていることなどから2022年、近隣の住民らが組織を発足。「久地駅と久地踏切の改善を求める会」(事務局連絡先【携帯電話】090・6544・1052)として署名活動をスタートした。
遮断時間短縮も可能
同会は、一つ隣の津田山駅と同様に久地駅の「駅舎橋上化」を求めると共に、駅至近にある久地踏切を「賢い踏切」に改善する事を要求している。この踏切は「停車列車に対して警報開始点を新たに設けることで、通過列車と停車列車を判別し、 停車列車に対する踏切警報時間を短縮することが出来る」(JR資料より抜粋)というシステム。南武線で既に設置を済ませている平間駅や向河原駅至近の踏切では、大幅な遮断時間の短縮を実現しているという。
「ぜひ多くの協力を」
同会の共同代表を務める佐々木美由紀さんは「高齢者の方が転倒されケガをして、助けた事もあった。我が子も踏切を渡り通学してる事もあり、皆さんが安心、安全に渡れる踏み切りにするために会を立ち上げ、地域の皆さんと共に活動する事にした」と経緯を説明。2022年の発足後、改善を求める署名は今春までに3200筆を超えており、要望書としてJRや福田市長に提出。現在もさらなる署名活動を展開しており「ぜひ多くの協力を」と広く呼び掛けている。