八王子市内の5地域を舞台とし、準備期間も含め10年をかけてめぐる大型イベント「八王子芸術祭」が9月15日(金)から始まる。市と(公財)八王子市学園都市文化ふれあい財団の共催。担当者は「スタートの舞台は自然あふれる高尾と恩方地域。美術や音楽、演劇などさまざまな催しを通してアートに親しんでもらいたい」と思いを込める。
アートで地域の魅力発見
「地域の魅力を発見しながら芸術(アート)を楽しむ」をコンセプトに始まるのは、「八王子芸術祭 Journey―自然に潜む美しさを探る旅」。市内を5つのフィールド(地区)に分け、地域の特色を生かして2年ごとに巡回開催していく。
エリアは下記の通り。▽高尾・恩方周辺「NATUREフィールド」▽北八王子・中野上町周辺「ものづくりフィールド」▽南大沢・上柚木・みなみ野周辺「NEW-TOWNフィールド」▽戸吹周辺「SUSTAINABLEフィールド」▽八王子駅中心市街地「MARKETフィールド」。戸吹町には清掃工場やプラスチック資源化センターなどがあることなどから、「サステナブル(持続可能な)」と銘打たれている。
第1弾は高尾・恩方
高尾・恩方地域では、多摩美術大学(鑓水)と浅川小学校(初沢町)による「市内の緑被率を表すアート」の掲出(9月15日から)や、小津町の鍛造製作所の工房見学(10月14日(土)・15日(日))など約30企画を実施。会場は高尾599ミュージアム(高尾町)や夕やけ小やけふれあいの里(上恩方町)など。終了日は10月29日(日)。
通年企画として、テレビ・映画のサウンドトラックなども手がける作曲家で打楽器奏者の永井朋生氏による、オリジナル楽器づくりも始動。恩方地域の木材などを活用し、10年かけて音を仕上げていく「音響彫刻Kinon(キノン)」を製作する。10月7日(土)・8日(日)にはキノンを体験できるオープンデイも予定されている。
同財団では、八王子芸術祭のPRや運営を手伝うボランティアサポーターも募集している。サポーターの応募や同芸術祭の詳細は公式ウェブサイトから。
イベントに関する問い合わせは同財団【電話】︎042・621・3005。